いざという時のお役立ち情報
冠婚葬祭のまめ知識

冠婚葬祭のマナーについては、社会人にとって必要な知識です。
そこでいくつか冠婚葬祭について簡単にご説明させていただきたいと存知ます。

水 引
 水引とは、祝儀袋や不祝儀袋に付いている
 5本 または7本を一組にした和紙のこよりのことです。

水引の種類・・・結び切りあわじ結び蝶結びの3種類が基本です。

【結び切り】

ま結び、一度結ぶと引っ張ってもほどけないことから、
一度きり 二度は繰り返したくない場合に使います。

結婚に伴う行事には、赤白や金銀の水引 
また お見舞いにも、赤白の水引を使います。

弔事にも、色は変わりますが、結び切りを使います。
色は黒白、銀一色、黄白のものが有ります。

 

【あわじ結び】

これは、結び切りの変形で、
やはり一度きりしかしない方が
よい事の時使います。
 

【蝶結び】

引っ張るとほどけて、何度でも結び直せる
ことから、何度あってもよいお祝い事に
使われます。

たとえば 還暦や古希などの賀寿、
または 出産などのお祝い事です。

 

長寿のお祝いにはどのようなものがあるの?(賀寿

賀寿とは、長寿のお祝いのことです。賀寿には、還暦〜珍寿まであります。

がじゅ
賀寿

意  味

表書き

かんれき
還暦
60歳 61年目に生まれ年の干支に戻ることから
人生第2のスタート
還暦御祝
こき
古稀
70歳 「人生七十、古来稀なり」に由来している。 祝古稀
きじゅ
喜寿
77歳 ”喜”の略字が、七十七に見えることから。 祝喜寿、寿喜寿
さんじゅ
傘寿
80歳 ”傘”の略字が、八と十に見えるから。 祝傘寿、傘寿御祝
べいじゅ
米寿
88歳 ”米”の字が、八と十と八に分けられるから。 祝米寿、賀米寿
そつじゅ
卒寿
90歳 ”卒”の略字”卆”が、九と十に見えるから。 祝卒寿、卒寿御祝
はくじゅ
白寿
99歳 ”百”から一の字を取ると”白”になるから。 祝白寿、寿白寿、白寿御祝
ちゃじゅ
茶寿
108歳 ”茶”が、十と十、八と十と八に分けられるから。 祝茶寿
こうじゅ
皇寿
111歳 ”皇”が、白と一と十と一に分けられるから。 祝皇寿
ちんじゅ
珍寿
111歳
以 上
これほどの長生きは珍しいから。 祝珍寿
長寿祝い全般   寿福,万寿,敬寿,長寿御祝

こどもの成長に伴う慶事

生活様式や意識の変化により、この行事をやらないといけないと
いうことは、なくなりつつありますが、基本的なことを明記します。

帯祝い 妊娠5ヶ月目に安産を祈って、腹帯をする内輪の御祝い。
表書きは、寿、御祝。
神社で安産祈願をしていいだいた場合、お礼には玉串料、初穂料。
出産祝い 出産後2〜3週間の内に贈る。表書きは御出産祝、祝御安産。
お祝いのお返しは、お宮参りのあと「内祝」と表書きし、赤ちゃんの
名前で贈ります。
御七夜・命名 出産から数えて七日目のお祝い、現在は、御七夜に命名することが
多い。表書きは祝御七夜、祝命名。
お宮参り 生後一ヶ月頃、神社にお参りし、長寿と幸せを祈願する。
神社に差し上げるお礼には、表書きは初穂料、玉串料。
お食い初め 生後100日または120日に一生食べ物に困らないようにとの願い
を込めて離乳食を食べさせます。
初節句 生まれて初めて迎える節句で、すこやかな成長を願ってお祝いをし
ます。女の子は三月三日、男の子は五月五日です。
表書きは、初節句御祝、御初節句。
初誕生日 ちょうど歩き始める頃にあたり、ここまで健康に育ったことを祝う。
昔は、初誕生は初正月で、一升の丸餅を背負わせて力強く育つこと
を願った。
七五三 三歳、五歳、七歳の年の11月15日に、神社に参拝しこれまでの無事
を感謝し、将来の幸せを祈願する。3歳は男女とも、5歳は男の子、
7歳は女の子。神社へのお礼の表書きは玉串料、初穂料です
入園、入学、卒業 表書きは祝御入園、祝御入学、入学御祝、合格御祝、御進学祝、
祝御卒業などです。
成人祝い こどもが成長して一人前に成ったとき、それを祝う習慣はどこの国に
もあるようです。日本では20歳になっての1月の第2月曜日を成人の
日としています。(平成11年までは 1月15日が成人の日)
   
こどもの成長にともなう慶事では、「何度あってもいいですね」の意味で
赤白の蝶結びの水引のものを使います。
もし、お返しをされる場合は、表書きを「内祝」とし
本人の名前を書きます。

結婚記念日
      日本では通常、25年の銀婚 50年の金婚を祝うことがおおい
     のですが、その他にも記念日に名前の付いているものが有ります。 
1年:紙婚
11年:鋼鉄婚
45年:サファイア婚
2年:木綿婚
12年:絹婚
50年:金婚
3年:革婚
13年:レース婚
55年:エメラルド婚
4年:書籍婚
14年:象牙婚
60年:ダイアモンド婚
5年:木婚
15年:銅婚
 
6年:鉄婚
20年:磁器婚
 
7年:花婚
25年:銀婚
 
8年:電気器具婚
30年:真珠婚
 
9年:陶器婚
35年:翡翠婚
 
10年:錫婚
40年:ルビー婚
 


冠婚葬祭の「葬」について

※宗派・風習によって違いが有りますので、先にお断りをさせていただきます。

通 夜
故人の家族や近親者等、親しかった人々が集まり、故人をしのび冥福を祈る。
御 供
仏式・神式の場合和菓子等を供える。通夜の時又は告別式に持参する。
目 覚
通夜の時に持っていく。(のしを書くときは薄墨で、のしは外のしにする)
御霊前
宗派が分からない時に使用する。
祥月命日
毎月の故人の死亡日を命日、死亡した月を祥月という。
のしは左が白で右が黒の結び切りの水引を使用します。

仏式の法要(忌日)

六 日目
逮夜(初七日の前夜ですが、初七日とあわせて行うこともある)
七 日目
初七日忌(大切な忌日とされ法要を営む)
十四 日目
二七日
二十一 日目
三七日

三十五日

五七日忌(忌明・大切な忌日とされ法要を営む)

四十九日

七七日忌(忌明・大切な忌日とされ法要を営む)

百か日

百日忌
一周忌
(死亡の翌年の祥月命日)
三周忌
(三回忌・満二年目の命日)
七回忌
(満六年目の命日)
十三回忌
(満十二年目の命日)
十七回忌
(満十六年目の命日)
二十五回忌
(満二十四年目の命日)
三十三回忌
(弔い上げ・一応年回法要の最後とする)
  これ以降は、やってもらう人も、してあげる人も幸せということで、
赤白の水引を使う地域も有ります。
四十五回忌
(満四十四年目の命日)
五十回忌
(満四十九年目の命日)
百回忌
(満九十九年目の命日)

神式の霊祭
※神式では、仏式の法要にあたる儀式を、霊祭(たままつり)といいます
翌日祭   =葬儀の翌日に、葬儀が終わったことを霊前に報告すること。
毎十日祭 =死亡の日から10日目ごとに50日まで祭儀を行う。
五十日祭 =(忌明け)には近親者などを招きますが、それまでは神棚に供え物をする。

 ※五十日祭の翌日に、神棚の白紙をとり、遺族が通常の生活に戻る祭儀です

百日祭 =死亡の日から百日目で祭儀を行う
忌日祭・月次祭 =毎月の命日を忌日祭、毎月一日、十五日を月次祭として祭ります。

式年祭 =死亡後一年目に一年祭を行い、
あと三年、五年、十年、二十年、三十年、四十年、五十年、百年目ごとに年祭を行う。


年に一度の行事・記念日

事項 表書き 水引きなどの様式 金額の目安
お年玉 お年玉、おめでとう お年玉用ののし袋、 ポチ袋。 おこずかいの1ヶ月分
お彼岸、お盆のときのお寺へのお礼 志、御布施 白黄、双銀の結びきりかあわじ結び。 2千円〜5千円程度
お彼岸、お盆のときの管理事務所へのお礼 白封筒。 2千円〜5千円程度
読経をしてもらった僧侶へのお礼 御布施 白黄、双銀の結びきりかあわじ結び。 3千円〜1万円程度
新盆は2万円〜3万円
敬老の日 御祝 白赤の蝶結びかあわじ 結び。  
お中元、お歳暮 御中元、御歳暮 白赤の蝶結びかあわじ 結び。  
誕生日祝い お誕生日おめでとう
祝御誕生日
白赤の蝶結びかあわじ 結び。 現金は祖父母、おじ、
おばなどからは
よい。